Oct. 21, 2011

毎日報道される「ホットスポット」 世田谷の放置ラジウムの一件以来・・・ その前からかも知れないが、やたら「ホットスポット」と言う言葉が飛び交っている。 さらにセットで早急に除染してもらわなくては・・・と云う言葉。 すべてお金が掛かり、例えばこの程度のものまで処置するとなると、今問題の国の借金に匹敵するという試算もある。 どうして責任ある立場の人やマスコミが「そんなものは放っておけ。一応柵でもしておこう」と言わないのか。。。 『東京ｘｘ区の小学校で17日、1時間あたり3.99マイクロシーベルト(μSv)の高い放射線量が検出された。＜中略＞区立ｘｘ小学校では17日、 プール横の機械室の雨どいの下で、地面からの高さ5cmのところで計測したところ、1時間あたり3.99マイクロシーベルトの 高い放射線量が検出された。ただ、地面から1メートルでは、0.24マイクロシーベルトまで下がったという。 ｘｘ区は18日、この部分の土を除去する予定で、学校も18日の登校時に、児童らに対して、速やかに校舎内に入るよう指導 するなどの対策をとった。 保護者は「いや〜、怖いですよね。手洗いと、うがいだけはさせていますけど」と話した。』 確かに超スポットだが、どこがホット？ 10倍くらいの値が学校のいたるところで観測されて初めて、ホットスポットと呼ぶべきじゃないですか。 誠に申し訳ないが、初めに計測した「市民団体」も「学校」も「区」も「親」もこれを報道した「マスコミ」も 無知をさらけ出しているようなものだ。 そもそも、黙っていても 放射線にさらされている・・・ 日本人平均で年間　1.5mSvの線量を浴びている。世界では平均で年間　2.4mSv、 さらに部分的にはその数倍高い放射能に晒されている。 そのような地域に住む人々だって、先祖代々何の健康上の支障もなく人類の営みをしてきている。 「それじゃぁ、10年後20年後、絶対に影響がないと云えるのか？」と食って掛かられそうだが、 そんなものは分からない。しかし、10年後も20年後も影響があったかのか無いのか分からないと言うことになりそうな気はしている。 勿論、危険と思われることは回避しておくほうが良いに決まっている。 要は程度とバランスが問題なのだ。 国が年間 20mSvとか 1mSv とか、適当な基準を作るからこう云う事になる。 100歩譲って1mSvを絶対的なものと考えたとしても、先の3.99μSvは時間当たりの線量にx24時間x365日として 「年間35mSvで基準値を35倍も上回っている・・・」事にはならない。 毎時3.99μSvの環境に居続ければそうなるが、誰がその雨どいの下で寝泊りしますか？ 福島の学校のそれとはそこが違うのです。子供たちは校庭のどこにいても放射線を浴び、風で舞った空気中の放射性物質を 吸引し、家に帰ってもある程度高い線量にさらされています。この場合はx24x365どころか、内部被爆も考慮した対策が必要なのです。 ばい菌についても・・・ 衣料に特化した匂い取りで大儲けした会社が・・・ 次々新製品を開発し、部屋中どこもかしこもばい菌だらけ・・・と、不安をあおっている。 人間はもともとある程度の細菌がいて健康が保たれている。 手洗いも、たまたまウイルス性の風邪などが流行っている時には 大切だが、あまり殺菌性の強い薬品で洗っていると「常在菌」が死んでしまい、簡単に新しい菌の侵入を許してしまうそうです。 海水浴場の大腸菌検査だって、クリーンルームのほこりだって、「ゼロ」って訳には行かないのです。 で、話を戻すと放射線も、今の時期「０」を求めるのは滑稽です。 もう一つ、今日のテレビに出ていた主婦グループ の測定。。。どう見ても安そうな線量計で「0.06μSv　0.21μSv」とか記録してたけど、誤差範囲で百分台は？？？　 それどころか、表示の5倍から1/5位の誤差があると思うよ。 風評被害 ついでに風評被害についての疑問 テレビのキャスターなど二言目には「風評被害の無いようにしなくてはいけませんねぇ。。」 などと、さも自分だけはいい人だ・・・と言う発言をする。 しかし、そもそも「風評被害」って何？　 普通の人が「福島の農産物は汚染されてますよぉ」なんて言ってるの聞いたことありますか？ ぜ〜〜〜んぶマスコミが後先考えずに報道した結果ですよ 本気で風評被害をなくしたいなら、例えば最近の「福島県産の米が、国の基準の500ベクレルを下回って470ベクレルで 出荷できることになりました。」と報道した後に、当○○テレビでは社員食堂の米を全面的に採用することにしました。」 くらいのこと言ったらどうだ・・・。 テレビといえば、昔は地元の特産とか名物とかは、ほんのゲストの1人2人が試食していたが、 最近は何十人分も用意させて全員で食している 訳の分からないゲストの多さにもイヤになるが、たいしたコメントも出来ず、 場合によって食べ物を粗末に扱ったりしているのを見ると腹が立つ。 せめてああいう食材も、被災地のものにしたらと思うのは私だけでしょうか。。。 一所懸命やっているお母さんたちを敵に回せないので ちょっとフォローしとこうっと 無知とか滑稽とか書いたけど、元は「子供に何とか良い環境を」って事だろうから 間違えてはないし、ご苦労様なことです。 震災復旧(あえて復興と書きません)にしても、未だに実行可能な復興ビジョンすら出てこない中で少しずつ でも前に進めているのはボランティアや被災者自身。さらにそれを後押しする幾千万の心ある人たちであることも事実です。 ただ、バランスに欠けるかも・・・と云う点が残念です。 受動喫煙の害が叫ばれて久しいのに、なぜ立ち上がらないのでしょう？ もしかしてお母さん自身が喫煙者？　自分がくわえタバコで健康を語る資格はありませんよ。 放射線の害は判らない部分が多いですが、こちらはガンをはじめあらゆる疾病との因果関係はハッキリしています。 今取りざたされている放射線の害より何倍も高いと言われています。 「ｘｘ区の主婦のグループが通学路で喫煙中の人を見つけ通報しました」と云うニュースが待ち遠しいこの頃です。 しまったぁ。。。喫煙者も敵に回してしまった。。。(o*。_。)oペコッ 追記　20111024 今朝になったら・・・「次々見つかるホットスポット」の報道が！ 今朝になったら、そんなことになっていました。何でも柏市で壊れた側溝から漏れた雨水で、何万ベクレルの土と、 その周りで57μSvの非常に高い放射線が測定されたそうだ。 数値そのものを低いとは言わないが、じゃぁその何万ベクレルの土は何立米あるんですか？ 恐らくほんの一握り、比較的高い部分を併せても1立米もないのでは？ 例えば青酸カリが見つかったときどうしますか？　何千人何万人の致死量でもその部分を撤去するだけでしょ。 福島原発の近くではどこもかしこもだから、避難や除染が必要なのです。 前述しましたが、そこで寝泊りする訳ではないのですから、「あまり長時間近寄らないほうが良いよ」で充分なんです。 全く糞も味噌も一緒で、本当に苦しんでいる被災地にその調査費用、除染費用を回すべきべす。 糞も味噌も一緒といえば、その柏市の報道でもう一つ無知。 その高い放射能が検出された現場で、何やら白い防護服を着て作業する数人。それを取り囲む形で報道やら何やらの人が数十人 あの白い防護服は、空から降ってくる放射性物質を一旦防ぐ為の物で、放射線の透過を防ぐものでは有りません。 どちらにしても、作業する人に必要なら、周りの人にも必要だし、要らない物なら誰も必要ありません。 口にするマスクと同じ効果ですから、むしろ家や事務所に帰った時の対処が問題です。「防護服」をそのまま使い廻せば何の効果も無いどころか、 もし汚染されていれば汚染を撒き散らす事になります。 本当に汚染されていれば都度廃却ですが、低レベルの汚物として処理しなくてはならず、只でさえ大量に発生しているゴミを増やすことになります。 ああなるともう宗教ですね。