「フトコロの広さ」 July 2nd 2000 見知らぬ人へのやさしさを考える 先ずは次元の低い話で恐縮ですが・・・ 私が通勤に利用している国道は、十年も前から拡幅工事をしており、今や橋を残し 殆どの部分が片側２車線の道路になっています。 橋がまだ完成しない為、当然そこは二車線から一車線に絞られ、朝に夕に渋滞し、割り込む車が絶えません。 精神的に未熟な私はつい「絶対入れるものか」と車間を詰めて勿論入れませんし、他の車が譲っても腹立たしく思う次第です。 しかし、たくさんの「割り込み組」の中には、僅かでしょうが、本当に悪気はなく、たまたま走ってきたら割り込む形になってしまった・・・・っと言う人もいる筈で、 自分自身、見知らぬ土地で割り込む立場になる事もたまにですがあります。 そんな時は「わざとじゃないんだから、入れてくれればいいのに・・・」などと思い、詰めてくる車があると、 「なんと、了見の狭い人だ」などと思ったりします。 勿論、割り込みは悪いのですが、わかっていて割り込む人には「割り込んで得したっと思う、可哀想な人だ」と思い、 知らずに割り込む人には「見知らぬ土地で気の毒に・・・」と思い譲ることにしよう・・・、と実はかなり前から考えつつ いまだに出来ない、心の狭い私です。 見知らぬ人の幸せ、祈れますか? 親しい人のことは気にかけるが・・・ またまた、レベルの低い話で恐縮ですが、例えばまあまあのスピードで走っている自分の車を 猛スピードで追い越していく車がいたとします あなたなら、「あぁ、あぶないなぁー。事故を起こさないで無事だといいな」っと思いますか 私は前にも述べましたとおり、未熟ものですから、「なんと危ない車だ、あんな車は事故をおこして、死んでしまえばいい」 などと考えたりしてしまいます。 もうひとつ・・・、いつも通る道筋に、自分は恐らくまったく利用しないであろう店が開店したとします。 なにも無ければ、別に関係無いままの店かも知れませんが、ちょっとした事・・・・例えばお客さんの自転車が 乱雑に置いてあって邪魔な事がたまたまあった・・・とか・・・。 その程度のことで、「あんな店つぶれてしまえばいい・・・」なんて思ったり・・・・ もし、知っている人だったらどうでしょう。 殆ど例外無く車のケースでは無事故を、お店の例では繁盛を祈ることでしょう。 つまり・・・心の広さって 見ず知らずの人の幸せを祈る事ができてこそ本物・・・と言う事ができるのではないでしょうか。 私はまだまだですが、いつか本気で「知らない人の幸せ」を祈れるようになりたいと思います。 しかし・・・商店街のセールの福引きとかは、誰かが当たると当然自分は当たらなくなりますから、 「他の人ははずれろ!」って言ってもいいですよねぇ?